お金の考え方と付き合い方
今回もお金のことについての話をさせて頂きます。
お金についての感覚は、我々日本人とは本当に違います。私の知人でタクシードライバーとバイタクドライバーの場合ですと、こんな感じになります。
彼らは、タイ人の中では、仕事をする方のタイプですが、私や奥さんを送ることが義務だと思っている様ですから、私達がどこかに行くのを前日には確認をしてきます。そして、必ず迎えに来て送ってくれて、送った場所に迎えに来ます。ですから、私が訪泰中は、お抱え運転手の様な形になっています。
当然売り上げも少なくなってきます。まぁ、彼らは独身ですから、宵越しの金は持たない江戸っ子と似ていますし、あまり先のことは考えてないので、問題は無いようです。そして、階級社会ですので、私を尊敬って言うか崇拝って言うかの如く接してくれていますので、私がタイランドにいる時は、私が中心になっている様ですね。そして、奥さんにも同じように接します。彼らのほうが年上ですのに。
夕方から夜にかけて必ず電話が入ります。
「奥さん、ピーAkiは、明日はどうしますか? 」
「ピーAki、明日は仕事ですか?それとも奥さんと出かけますか?」
彼らにとって、お金よりも私達との付き合いの方が重要みたいですね。以前に話をしましたが、タイ人は仲間を本当に大切にします。そして、自分の尊敬する人には、絶対服従の態度を取ります。謙遜したり、遠慮したりするのは、失礼に当たりますし、悲しませますので、過分の料金を支払って遣わしてもらってます。
「ピーAki、こんなに貰ったら駄目です。多すぎます。」
彼らは、コバンザメのような存在ではありません。本心から、私との付き合いを大切にしてくれてます。決して、私が凄い人間ではありませんし、金持ちでもありません。庶民の代表ですし、小金もないくらいです。
お金より仲間が大切なんでしょうね。素晴らしい人種ですね。こんな所は、見習うべきことでは、無いでしょうか?
私は、たまに彼らに声を掛けて、一緒に食事をして酒を飲んで、カラオケボックスですが、連れて行って御馳走をします。彼ら二人と、彼らの友人や恋人や、多い時は10人を超えて大宴会となります。散在と思うでしょうが、食事は安いイサーン料理の屋台ですし、酒も飲み屋に毛の生えたものですし、カラオケボックスは知り合いがやってますので、本当に安くしてもらってますし、夜から朝方まで彼らを引き連れて遊んで、5000B掛からないんですよ。10人強の人数で。
通常はタイでは、お金を支払うのは奥さんが全てしますが、こんな時は、
「旦那さんの、ポケットから出さないと駄目よ。」って、私が全て奢る形を取ります。タイの中でも、男を立てるんですね。ある時、私はお金を持ってくるのを忘れたわけではないのですが、ポケットに3000Bを切るくらいしかなかったんですね。その上、奥さんは財布を持ってくるのを忘れたので、朝までの予定が途中でお金がなくなりまして、
「ごめん、もうお金が無くなったからお開きにしょう」って、話をしますと、彼らは、
「ピーAki、大丈夫。お金なくなったは、しょうがない。後は皆で出すから、マイ・ペン・ライ」
カラオケボックスには行けませんでしたが、缶ビールを買って来てくれて、公園で野外宴会に変更になりましたね。ビックリしました。
彼らの感覚は、お金は持っているものが出すのが通常です。でも、無くなった時点で、支払う人が変わりますし、これが当然なんですね。お金持ちって事は関係なくて、その時に持っている人が払う事が普通なんですね。
持ってる人が出すことが、タイ人の間ですと友情のような感じですね。私は誘った本人が金が無くなって、恐縮していましたが全くそんな事は、関係なかったですよ。ここも、素晴らしい人種ですよね。ほんとに、暖かい気持ちになれました。
皆さんも、タイガールだけではなくて、普通の男性や女性と付き合う機会が持てると、色々な体験や素晴らしい事を味わうことが出来ますので、チャレンジしてみて下さい。
今回の教訓
お金は持ってる人が出す。基本ですね。ですから、お金は見せない事が重要ですね。例えば、タイガールに3000Bを払う時には、何千何万バーツの入った財布から、3000Bとチップの1000Bを出して合計4000Bを渡すよりも、
私のように、小銭や細かいものを用意して、ポケットから全額を出した様な感じで、
「私の持ち金はこれが全てね、細かいけど3000Bね。そしてタクシー代は、???ごめんね、50Bしかない。ごめんね。」と、言いますと、
「貴方大丈夫、ご飯も食べれないナ。100Bおいとくからね。」って、具合に沢山払った人よりも喜ばれますね。見せた人はケチな人で、私は全部払ったいい人で気風がよいって思われるんですよ。
お金は、見せない。守って下さいね。
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