« 子供がやってくる | トップページ | Akiさん、逮捕? »

2007年8月23日 (木曜日)

子供がやってくる ②

 昨日の続きです。

 奥さんは、泣きながら2時間も掛けて話を終えました。

 「旦那さん、今まで黙っていて御免なさい。嘘をついていて御免なさい。私は、これで心の痞えが全部無くなったナ。」

 「旦那さんが、いなくなるは仕方ないナ。私は、嘘を付いていたし、内緒にしていた。どうするかは、貴方のお任せナ。」

 「もし、旦那さんがいなくなるは仕方ないナ。初めて愛して、初めて幸せを持っただけでも本当に良かった。本当に有難う。」

 可哀想なことは解っているんですが、直ぐには返事が出来ないんですね。情けないですね。心の中の物を全て吐き出して、私は直ぐに優しい言葉も、優しく抱きしめる事もできないんですよ。

 最低な男でしょ。

 そうすると、奥さんは私の荷物を整理し出すんですね。私が、何も言わないし、何もしないですから、自分達は終わったって感じているんです。泣きながら、ブツブツ言いながら荷物の整理ですよ。切ないですね。

 ブツブツ言っているのは、「別れたくない。失いたくない。ずっと愛されたい。貴方だけに。」を、何回も何回も小声でね。私に解らないように、タイ語でです。

 「奥さん。何してる?」

 「カー、御免なさい。旦那さん、御免なさいね。初めて愛する人を失いたくなかったの。何でも話するって言ってたのに、今まで話できなかったの。」

 「今から、俺の話を聞いて!質問も話の腰を折るのも駄目ナ。」

 「カー。」

 私は、話を始めました。これからは私の作り話ですが、今後はこの話が事実となります。私は、これからする話が、我々二人の真実です。

 「奥さんとは、長いね。君が、子供の頃から知ってるもんね。君のお父さんと仕事をしだしたのが15年ぐらい前でしょ。君に初めて出会ったのが9歳の時かな。」

 「???」

 「その時から、君は俺の事を好きだったでしょ。そして、中学生になってからは、大好きになってくれたよね。結構嬉しかったんだよ。俺に、初恋をしてたでしょ。」

 「???」

 「高校生になって、俺を真剣に愛する様になったんでしょ。聞いて知ってたよ。俺も、君が好きだったからね。そして、高校の時には俺は殆ど田舎には行かなかったでしょ。仕事がバンコクばっかりだったからね。君は、俺に会いたいってお父さんに言ってたんでしょ。」

 「???」

 「そして、俺に会えるかもしれないってバンコクの大学に進学したんだよね。そうして、念願の君が愛する俺に再会したんだよね。俺が仕事でバンコクにいる時は、毎日毎日俺に合いに来ていたよね。そして、俺が泊まっているホテルにやってきて、ある晩に二人は結ばれたよね。」

 「そうして、一人目の娘を身ごもったんでしょ。そして、俺は馬鹿だから何も知らなかったんでしょ。そして、又、1年後に二人は結ばれたんでしょ。そして、2人目の娘を身ごもったんでしょ。」

 「その事も、俺は馬鹿だから何も知らなかったんだよ。でも、気が付いたよ遅いけどもね。君は、小さい頃から、俺の事を好きで、そして大好きになって、そして愛する様になって、結ばれたんだよ。そして、愛の結晶が2人も出来たんでしょ。」

 「遅くなって御免ね。21歳まで待たせたんだね。何も気が付かなかったんだね。君は、俺だけを愛してきたし、これからも俺だけを愛してくれるんでしょ。本当に待たせたね。もう直ぐ、二人の子供もやってくるし、これからは君の愛に報いるようにするからね。許してね。」

 「今までの事を話をするのは、恥ずかしいね。俺の鈍感さを披露するんだからね。でも、これからは待ち続けた奥さんを必ず幸せにしてあげるナ。」

 私は、奥さんとの出逢いから、今までの事を話しました。これは、これからは事実です。奥さんにも、これが事実だって言いました。これ以外は何もないって事も話をしました。私が、馬鹿で何も気が付かないで、苦労をさせたって話をしました。

 結末は、以上です。

 我々二人の出会いから、今までの事は、この話が全てで、真実です。

 我々の今までの物語はこういう内容ですからね。少し、鈍感な男を返上したでしょ。

 笑顔か泣き顔か判らない様な顔が目の前にあります。声も聞こえない状態です。でも、これが全てなんですよ。我々の事はね。私は、幸せものでしょ。子供の時から好かれて、愛されていたんですからね。

 いつもの様に張り付いたまま離れません。時間が静かに過ぎて行きます。そのときです。ドアが開いて、

 「パパ~、パパ~○▲○▲・・・・○▲・・・・・」

 娘が飛びついて来ました。二人の愛の結晶ですね。

今回の教訓です。

 教訓めいた話はありません。奥さんの話を聞くことで、タイガールの悲しい現実を目の当たりにしました。

 皆さんは、是非タイガールに優しく接してあげて下さいね。又、不義理なことだけはしないようにしてあげて下さいね。お願いします。

 日本に連れて帰るのがもう少し時間が掛りそうです。もう少しだけ、奥さんを待たさなければなりません。もう15年も待たせたと言うのにね。申し訳ないですね。

 「旦那さん、貴方は本当に素晴らしい人。私は、こんな素晴らしい人に愛されているなんて、本当に幸せです。貴方だけを、死んでも愛し続けます。」

 は~い、でも今までの様に少しは悪い事もしますが、宜しく!

 「パパ~、パパ~○▲○・・・・○▲・・・・」意味判りません。

 でも、いい話でしょ。私も変な奴だと思われていますが、中々良い男振りじゃないですか?

 しかし、まぁ、今回は色々とありました。もう直ぐ私は、日本に出稼ぎに行く時間が迫ってきました。奥さんの友人が子供を無理やりショッピングに連れて行ってくれましたので、今回最後のお勤めをさせて頂きます。

 では、日本でお逢いしましょうね。

|

« 子供がやってくる | トップページ | Akiさん、逮捕? »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 子供がやってくる ②:

« 子供がやってくる | トップページ | Akiさん、逮捕? »